唄うは永六輔の声であった。ふと耳を傾けると…。「ん?」「ほんとに?」
まさかあの詩が歌になっているとは思いもしなかったのである。
好んで良く足を向ける中華そば屋がある。少し開ければ豆腐で有名な店である。
ある日、勘定を済ませ用足しにトイレに行くと目の前にした一枚の張り紙があった。「なんだこりゃ?」と文字を読み続けると…。感銘した!実はこの張り紙の前で涙したのであった。
扉を開け…「女将サン!あの詩誰の?」そう一編の詩が書かれていたのでる。
「あぁあれですか?あれ永六輔サンのお父さんの詩だそうですよ!」「泣いてらっしゃるんですか?良い詩ですよねぇ!」
ちょうどその頃東京で花を始め出した頃で…いたく花の有難さに感謝している時でもあったからか客の面前で大泣きしたのである。
それ以来とても気になっていて、行く度にトイレに入って書き写していた程である。そんな中、テレビから聞こえて来た曲があの詩を歌っていたのである。思わずテレビに釘付け状態になった。
モノの善し悪しや上下関係や力の世界でしか生きて来なかった。振り返れば自分自分で肩肘張って来た。そんな自分が一本の花に教えられ、それまでの事業を人に譲って一人になって花と生きている。そんなとき「これだよね!」と思わせてくれた詩なのであった。
恐れ多いがここにその詩を紹介させて頂こう!
生きるということは誰かに借りをつくること…
生きていくということはその借りを返していくこと…
誰かに借りたら誰かに返そう…
誰かにそうしてもらったように誰かにそうしてあげよう…
生きていくということは誰かと手をつなぐこと…
つないだ手のぬくもりを忘れないでいること…
めぐり会い愛し合いやがて分かれの日…
その時をくやまないよう今日 明日を生きよう…
人は一人では生きていけない…
誰も一人では生きていけない。
永忠順
花よ感謝! そしてまた涙! ……であるか?
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by yupa_nausica
| 2006-05-07 21:59
| Life